こんにちは、はっちです(^^♪
流行りの太陽光発電って何だろう?
色々なハウスメーカーを巡っていると耳寄りな情報ばかり入ってきます^^
そんなかでも、これは!と思ったのは太陽光発電設備です。
太陽光発電設備とは?
太陽光発電設備は、とっても高価で、設備投資しても回収は無理。
ただエコにはいい!ということで、環境意識の高いお金持ちが家に設置するものだと思ってました。
それが、近年の発展とともに、価格も随分安くなってきています。
太陽光発電とは、
太陽から際限なく降り注がれる太陽エネルギーを電気エネルギーに変換し、それを家庭や電力会社に供給しようとする設備です。
降り注ぐ自然エネルギーを有効に活用できるなら、化石燃料を燃やした火力発電、原子力を使う発電よりエコですし、安全です。
以前は旧安倍政権の時には、「新たに作る公共の建物には、どんどん太陽光発電を載せます」と言った所信表明もあったぐらいです。
エコで安全で国も推進して、設置に対して補助金を出している自治体も多いです!
さらに、
家で使い切れない分は、電力会社に売ることができ、副収入とすることができるのです!
さらにさらに、
10kW以上の太陽光発電で発電した電気は、家で使い切れなかった分だけ、ではなく、全部売ることができます!(全量売電)
これは、10円で電力会社から電気を買って、太陽光発電による電気を20円で電力会社に売る!
ということです。
余った分だけ、だと20円の電気を買ってるの同様になります。
ちょっとわかりにくいかもしれないので、一例で説明してみます^^
(例)
我が家の使用電気量 100kWh
太陽光発電による電気量 200kWh
電力会社から買う電気代 10円
電力会社に売る電気代 20円
とした場合
余った分だけ売るヨ。とすると
200kWh-100kWh=で100kWh売り
100kWh×20円=2000円もらえます。
全部売るヨ。とすると
電力会社に払うお金が
100kWh×10円=1000円
電力会社に売るお金が
200kWh×20円=4000円
となり、差し引き3000円もらえることになります。
同じ売り方でも結構差が出てくるのです。
この全部売るヨ。というのは10kW以上の太陽光発電を設置することが条件です。
さらに現状では、この買取を20年間保証しますと国が言っています。
これはすごいです!
10kWを超えた太陽光発電を設置すると、数百万円のメリットが出ることになるんです!
と、
まぁここまで良い事ばかり書いて来たのですが、しっかりリスクもお伝えしなければ詐欺です。
ハウスメーカーだとここまでの説明かもしないので注意が必要です。
太陽光発電設備のリスク
太陽光発電のリスクはもちろん。
晴れていないと満足な発電をしないこと。
ですね。
ただそれだけではありません。
家電製品ですので、壊れるリスクもありますし、家の保証と違い、保証期間も短いです。
家の前に大きな建物ができ、太陽光発電が影になるかもしれません。
家電であることについて
太陽光発電設備の家電製品の部分は、パワーコンディショナーと言われる変換機です。
太陽光パネルは多少の劣化はありますが、半永久と言われていますので、意外な飛来物でも無い限り割れたりはしません。
パワーコンディショナーの寿命は10~20年と言われていますので、その都度20万円ぐらいの出費になると思われます。
安くはないですね。
雨漏りって大丈夫?
太陽光発電は基本的に屋根の上に載せます。
もちろん、豪風雪に耐える設置をしなければなりません。
屋根に固定するわけですので、雨漏りの心配もあります。
恐らく何も載せていない時と違い、屋根保証で直すことはできないケースが多いです。
施工から太陽光発電を設置すればハウスメーカー保証は受けられると思います。
一条工務店の場合、屋根一体型のモジュールなので、屋根の補償として扱われるようです。
影の影響ってどうなの?
太陽光発電にかかる影の影響は大きいです。
太陽のエネルギーを受けられないので、発電量はガクっと落ちます。
影にならないのが一番ですが、種類によって多少リスクを抑えることもできます。
太陽光発電の種類には大きく分けて、単結晶、多結晶、アモルファスと言った種類に分けられます。
発電量は
単結晶>多結晶>アモルファス
価格も
単結晶>多結晶>アモルファス(安い)
ただ、直接光が当たらなくても発電する量としては
アモルファス>単結晶>=多結晶
と言った具合になります。
最近では多結晶も単結晶に近い発電効率を出せるだとか、次世代CISだとかHITだとか色々な商品が出ていますので、この限りではありません。
飛躍的に伸びてきている(伸びてきた)業界ですので、技術は日進月歩。その都度確認をおすすめします。
平成28年5月で変換効率は
東芝>パナソニック>シャープ
のようですね。中でも東芝は世界最高だそうです。
中国で破産騒ぎのあったサンテック社はシャープと京セラの間です。
地域によって違いが出やすい、気象の与える影響
雪の多い地域、雨の多い地域は影に強いタイプの方がトータル発電量は多くなるかもしれませんので、しっかりしたシミュレーションが必要になります。
発電した電気の買取制度にも触れておきたいと思います。
平成25年度は余剰買取が38円、全量買取が37.88円となっています。
それが平成28年度になると10kW未満の余剰売電の場合、31円+税(出力制御装置がついていると33円+税)
10kW以上の全量売電になると、24円+税 とかなり安くなっています。
今後の動向が心配ですね。
余剰買取制度は申請してから10年間買取約束をしてくれますが、全量買取は20年間も買取約束をしてくれます。
この買取制度は、国が電力会社に指示を出して実行されている制度です。
じゃぁ、買取のお金は国から出ているのか?と言われるとそうではありません。
すべて、太陽光発電促進付加金という形で電気の消費者(私達)が負担する仕組みになっています。
近年噂になっている電気料金の値上げは、実はこれによるところが大きいのです。
原子力発電所の停止による部分についても、今後影響が大きくなるようですが、もう少し先の話。
(東京電力の値上げは復興の分も含まれているかもしれませんね)
昨年から急激に住宅用太陽光発電の設置。企業によるメガソーラーの設置により、太陽光発電促進付加金が大きくなってきています。
現在のところ、
太陽光発電を載せた人が、普通に電気を使ってる人からお金をもらうような仕組みです。
企業もこの仕組が儲かると思って、太陽光発電事業に手を出しているのでしょう。
載せてない人から見れば、お金を多く払うだけですので、納得しにくい中身です。
エコ設備の促進になることを考えれば、ムダではありませんし、CO2を排出しないエネルギーを利用しているとして、有効に活用することも出来ます。
国としては自然エネルギーを有効活用していくことを名目に制度は継続しています。
ただ、こんな一部の人が優遇される制度がずっと続くわけはありません。
ここ数年で売電の価格が48円→42円→38円→31円と下がってきています。
それにともなって、太陽光パネルの単位面積当たりの発電量も上がっり、パネル単価も安くなってきていますので、実際に売電価格は減っているのですが、支払いは増えている方が多いのが現状です。
オール電化の夏季の昼間の電気代は約38円です。(中部電力)
今後は、原子力発電停止の影響で電気代が上がり逆転する恐れもあります。
もう少し、エコについて話をします。
太陽光発電設備を精製するのに必要なエネルギーと廃棄(リサイクル)するのに必要なエネルギーはどれぐらいでしょうか。
この考え方がLCCO2という考え方です。
生まれてから、死ぬまで、必要なエネルギーを作るのに排出されるCO2を捉える必要があります。
太陽光パネルに必要なシリコンを精製するには大量の電気を必要とします。
それらを踏まえた時、本当にエコなのかどうか疑問です。
そこまでして、たくさん作ったメガソーラー発電所の一年の発電量は、火力発電所が数時間稼働した分だそうです。
太陽光発電設備は、ゆらぎの多い太陽光によるので、電力の安定供給元としては満足に保証できません。
「明日はこれだけ発電するよ」って言えないんですね。
これは安定した電力を供給している日本では使いにくい電気になってしまいます。
安定した電力とは、日本の停電時間の短さ。頻度の少なさ、電圧変動の少なさなどのことを表します。
そういった疑問を持ちながらも、
「空から無限に降り注ぐエネルギーを有効使おう!」
という耳触りの良さは非常に浸透しやすかったのだと思います。
太陽光発電の議論は様々なところで行われています。
興味がある方は調べてみて下さい^^
リスクについて長々と書いて来ましたが、太陽光発電を載せる際は、ぜひ知っておいていただきたいと思いました。
次は、ハウスメーカー毎の比較をしてみます。
参考にして下さい^^
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