地元工務店ではなくハウスメーカーで注文住宅を建てたたった1つの理由

 

こんばんは、はっちです^^

今年で4年目になるこのブログですが、当初ブログを初めたきっかけは、ハウスメーカーを見に住宅展示場へ足を運んだ時に、その営業手法にとまどったからでした。

同じようにハウスメーカー訪問で悩まれていらっしゃる方もいるかもしれない。

どのハウスメーカーを選べば良いのかわからない。

そんな疑問を持っている方がたくさんいるだろう、と思ったからです。

 

当時、契約後の話は良く見かけましたが、どこのハウスメーカーがどうだったか?

という契約前段階の記事はあまり見つけることができなかったからでもあります。

そんな経緯で、色々なハウスメーカーを巡り、批判も含めて当初書いていましたが、唯一地元工務店については書いていませんでした。

ただ、自分自身、話を聞いたことはあるのですが、地元工務店を訪問までしたことはありません。

ですので、自分の思いの中に勘違いがあるかもしれませんが、考え方の一つとしてご容赦いただけると助かります。

ハウスメーカーを選択して地元工務店を訪問しなかった理由。

地元工務店はかなりお値段がかなり抑えられる感じがしますが、実際にどうでしょうか。

色々とメリットデメリットを考えてみました。

地元工務店で家を建てるメリット

宣伝広告費が少ない分価格が抑えられる。

展示場などに出店してる家賃が100万円と言われるハウスメーカーと比較して、広告宣伝費が抑えられる地元工務店は、その経費がかかりません。

大手ハウスメーカーではその広告宣伝費が多く坪単価に反映されてしまいます。

大手ハウスメーカーであっても、結局発注は地元の工務店や、提携の大工さんにお願いします。もちろんそこでは通常で工務店にお願いするよりも安い値段で発注されていると思いますが、それでも、直接地元工務店に発注する方が安く済みます。

一番の利点はこれに尽きると思います。

ハウスメーカーで家を建てるメリット

建てられた家の品質が一定

ハウスメーカーで建てる家は、基本的に材料はハウスメーカー側で発注、施工は地元の大工さんが行います。

その点で材料が安定し、何度も仕事を請け負っている大工さんなら、技術も一定の品質に保たれます。

さらに、技術の開発、研究、そして実際に検証、などがハウスメーカーであったり、バックにいる大手メーカーで行われるため、最新の技術を採用された性能の良い家が建ちます。

会社の規模による保証

大手ハウスメーカーはそれだけ大きな会社の規模から、多少の施工ミスや品質不良があっても会社が倒産してしまうことは無いと思われますが、それが小さな工務店であった場合、それを受け止めきれるかわかりません。

むしろ受け止めることを放棄する可能性もあります。

施主側も今後のことがあるので、強く言いにくい部分がありそうです。

大手だハウスメーカーだからと言って受け止めてくれるかどうかはわかりませんが、可能性としては高いと思われます。

少なくとも一条工務店の場合、2年目点検など、かなり手厚いアフターを頂いています。

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地元工務店を選択しなかった一番の理由

これら一般的に考えられるメリットデメリット以外にも、大きな理由がありました。

希望する注文住宅を注文できる自信がなかった。

ハウスメーカーでは最新の技術が使われていますが、特別かなと思うのはALCコンクリートを使ったヘーベルハウスや、百年住宅のような鉄筋コンクリート、一条工務店のような工場生産の断熱材などかなと思います。

ただ、それらの特殊な建材を用いなくても、それに近い性能を地元工務店で出すことは可能かと思います。

ただ、それを伝えるだけの知識が自分にはありませんでした。

 

 

こういう性能のものが良い、と思っても注文しても、

そのとおりに作ったけど何か?

と言われてしまう可能性もあります。

一条工務店を例に出してしまえば、高気密高断熱はセットで考えられなければならないのですが、EPSを使って断熱材を用意したけど、グラスウールと違って形が決まっているので隙間だらけ。

隙間から冷たい空気は入るし壁内が結露でカビだらけ。

第一種換気も採用したけど、花粉症が収まらない。

住宅技術と、施工技術の方向が一致していないことには高気密高断熱住宅は実現しません。

 

元来、湿気の高い日本では、日本家屋のような通気性の高い家がずっと作られてきました。大工さんもそんな考えを持った家をたくさん作ってきたと思います。

高気密高断熱住宅はその考え方と相対する作りの住宅を要求します。

そのことをしっかりと理解し、自身を持って工務店に伝えることができるのか?

さらになんとか伝えて家が建ったけど、実際に高気密高断熱の住宅になっているのか?

それを検証する手段を講じるのも、個人では難しいと思ったからです。

2番目の理由:地元工務店の古い体質

自分の実家は小さな平屋建てでした。

子供(自分ら)の成長とともに、子供部屋を大きくしてもらったのですが。。。

部屋の位置は南東の日当り良好な配置。

壁紙も照明も変えて、すごく広くなったのですが。

・南東の部屋日当たり良好なのに、とても寒く、とても暑かった。

・なぜか部屋のスイッチが部屋に入って3歩ぐらいの場所にあった。

・エアコンが設置されていたが、エアコンのコンセントが届かない。

下の2つは作っている途中に親が気がついたようで、スイッチについては是正され、エアコンのコンセントについては、エアコンの真下に設置という無理な配線状況が丸見えの状態ですが一応改善されていました。

ですが、それに応じた方の対応は良くなかった様子でした。

 

そして厳しかったのは一つ目の理由でもある、断熱材が全く入っていないこと。でした。

当時、中学校、高校とその部屋で過ごしましたが、ダウンジャケットにファンヒーターを出力MAXでつけ、足元専用カーペットをONにして勉強していました。

両親がいくら払って増築したのかは知りませんが、20年ほど前の話です。

1989年には公庫融資を受ける住宅に、断熱が義務化されました。

我が家が増築工事をした1995年に断熱材が無かったとは思えません。

母親から「あの部屋は寒いでしょう~ごめんね~」と何度も言われたことを覚えています。

 

ここで言いたかったのは、ひどい部屋を作った地元工務店に怒り!

というわけではなく、工務店がその程度の認識だった。ということです。

地元工務店に高気密高断熱を求められるか・・・?

確かに一条工務店と同程度の仕様を地元工務店でお願いすれば、きっと安くなると思います。

高気密高断熱住宅を作ってね。と言えば、はい、わかりました。と言ってくれると思います。

ですが、作ってくれる大工さんの認識は、前段で話をした「高気密高断熱」をしっかりと理解しているとは限りません。

ベテランの大工さんほど、従来の考えが強く、高気密高断熱の家造りを理解してくれないかもしれません。

そもそも、自分自身が人に指示できるほど高気密高断熱を理解していませんでした。

 

 

高気密、高断熱は両立しないと悲惨なことになる。

高気密だけの住宅では、壁を通して冷気が入り、内、外の温度差により、窓、壁全体が結露だらけのカビだらけになってしまいます。

高断熱だけの住宅についても同様で、家の隙間から入った冷気との温度差により内部結露を起こしてしまいます。

結果、カビ、ほこりによるアレルギーを発症したりすることもあるようです。

シックハウス対策として無垢材を選定したり、有害物質を含まない材料を選定するのも大事ですが、そういった結露による、カビ、ホコリ、がアレルギーの原因となることも多々あるようです。

最後に お宅訪問の時に良くされる質問。

「地元工務店は考えていましたか?」

お宅訪問の際に質問されることがあります。

そんな時、この記事にように長々としゃべることはありませんが、

「高気密を実現するのは大工さんの腕なんですよね~。従来の風通しの良い日本家屋を作っている人に理解してもらえる自信が無かったので^^;」

と簡単に答えています。

今回の記事もこの2行で良かったのでは?なんて意見は聞こえません(苦笑)

家を作っていく過程で色々わかる家造り。家電製品であれば不良品は返品することができますが、家はそうも行きません。

自分なりに一条工務店に決めた理由の最後のピースを今更になって埋めてみました。

展示場訪問と営業さん

本当にたくさんあるハウスメーカー。何が良くて何が悪いのかが非常にわかりにくい業界です。
色々と訪問した記録と、営業さんの対応など、一条工務店に決定した経緯など、参考になればと思います。

どなたかの参考になればと思います。

それでは~^^

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