住宅ローンの金利引き下げをする方法 銀行とのやり取りの一部始終を紹介。

金利は下がってきているけど、自分が借りた金利は高いままだよね。しょうがないかな。

そんな思いがある方に、今回は住宅ローンの金利の引き下げを目的として、現在借りている銀行さんに住宅ローン金利について相談してみました。

私が借りている金利は10年固定で1.25%(団信含む)でした。
店頭金利は変動金利で0.675%。どこまで下げられるでしょうか。

住宅ローンの引き下げは銀行さんにとってしてみればデメリットしかない話です。

できればしたくない、という思いがあるのを振り切りつつ、金利が下がれば数十万以上もお得になる。という動機を天秤にかけながら勇気を持って電話してみました。

そのやり取りの一部始終を紹介したいと思います。

現在借りている銀行に金利引き下げをお願いする前に

住宅ローンを借り換えるということは、銀行の収入源である金利の支払先を、別の銀行に移しますよ。いいですか?ということをオブラートに包みながら伝えていきます。

ですがそのことは、銀行さんからすると借り換えられてしまうのは何としてでも止めたいところ。

金利を安くしてでも引き止めてくれる可能性があります。

そうなってしまえば、後は交渉なのですが、前提としては、

現在、銀行で売りに出している店頭金利にしてもらえないか?

というところが目標金利ではありますが、そんなに甘くはないです。

借り換えた時の手数料を差し引いたメリットを知っておく

住宅ローンの借り換えをするときには様々な選択肢があります。

ただ単純な金利差のメリット。再度固定期間を設定するメリット。借り換えにかかる手数料のメリット。など、色々なケースを考えながら、ここまで金利が下がれば借り換えるよりもメリットがある。というラインを自分のケースに当てはめて決めておくべきです。

住宅ローン借り換えの落とし穴。金利だけじゃない、意外なところに大きなデメリット。
住宅ローンの金利はどんどん下がってきて、そろそろ限界ではないのか?と思うぐらい下がってきました。 以前に借りた金利よりも0.3%以上差がある場合は一度検討したほうが良い、という情報から、借り換えの検討を行ってみました。 大きなメリットが出そうな住宅ローンの借り換えを深く掘り下げていきたいと思います。

 

また、借り換えの本気度を伝えるためにも、他行で事前審査や本審査を済ませておくと、より本気度が伝わると思います。

「今ここの銀行で、この金利で検討してもらって、事前審査まで終了している。第一希望はココの金利が安いのでココにしようかと思っている。」

とすれば引き止めで同程度まで金利を下げてくる可能性もあります。

手数料も含めてメリットが出てこなければ借り換えればいいだけの話です。

交渉で下げることを前提とせずに、借り換えの方向で行くことで、きっちり金利交渉のラインが決められるます。

勇気を持って電話してみた。

とは言っても、中々銀行さんに電話するのは辛い。

銀行さんにとって見れば、デメリットしかない話ですからね。

電話一本で数十万円も節約できるかもしれません。

ノミの心臓のちからを振り絞って電話したやり取りを紹介します(汗)

 

銀行さんと住宅ローンの金利引き下げのやりとり

はっち
はっち

お世話になっております。そちらで住宅ローンを借りているはっちと言います。今借りている住宅ローンのことで相談したいのですが。

住宅ローンについてですねどんなご用件でしょうか?

はっち
はっち

はい、現在10年固定特約で借りているのですが、特約での契約なので、途中で全額返済をした場合に何か手数料とか、違約金とかかかるのかなと思いまして。(遠回しに)

あ、そうなんですね。全額返済をした場合は手数料はかかりますが、、、今借り換えを検討されているということでしょうか?

はっち
はっち

はい、非常に言い難いのですが金利も下がってきておりますので、借り換えを検討しています。

今どのぐらいの金利で借り入れされておりますか?

はっち
はっち

10年固定で1.25%です。現在は5年ほど支払いしています。

失礼ですがどちらの銀行で検討されていますでしょうか。

はっち
はっち

〇〇銀行と▲▲銀行の変動金利を検討しています。

もう既に申込みなどはされておりますでしょうか。

はっち
はっち

はい、両方共申込みをして仮審査通過の書類を頂き、現在本審査の書類を用意しているところです。

そうですか。。。当行でも金利の引き下げはできると思われます。もしよろしければ、他行への借り換えは余計な手数料になる可能性もあるため、金利についての相談をさせていただくためにご来店いただくことは出来ますでしょうか。

はっち
はっち

それでは・・・

ということで、このような流れで打ち合わせの日程を決めて電話を切りました。

行員さんはもう少し丁寧な喋り方をしていただきましたが、文章の都合上ご了承ください^^;

 

どきどきしました。(´ε` )

 

とりあえず金利はなんとなく引き下げてくれる様子ですが、どこまで下がるかがポイントですね。

希望通りでなければ借り換えも選択肢から外さないようにしておきます。

次に、実際に銀行へ訪問ての交渉のやり取りに続きます。

銀行員と住宅ローン引き下げ交渉

約束した日時通り銀行に着いたのはいいですが、なんだか緊張しますね。

やはり、お金という経済活動をするための最重要物品について誰よりも熟知している人たちです。

良いように言いくるめられないか、警戒してしまいます。

 

それにしても、なんだかお金の話はいやらしい、というようなイメージがあるのはなんでなんでしょうね。

社会人になって、保険のこと、経済のこと。

家を建てることになって、金利のこと、年金のこと。

 

実際に直面してきたことで色々と学んできましたが、学校教育の中では教えてくれないですよね。

銀行さんに行くのに緊張するのも、あまり良く知らないという負い目があるからでしょうか(苦笑)

金利引き下げ交渉の一部始終

銀行さんに到着次第、区画されたテーブルに案内されました。

はっち
はっち

お世話になっております。住宅ローン借りさせていただいているはっちです。

今回担当させていただきます○○です、よろしくおねがいします。

はっち
はっち

電話でお話させていただいた、金利についてなのですが、引き下げもできるということでしたが、どれぐらい下げることができるのでしょうか?

はっち
はっち

金利については比較対象となる銀行との金利、手数料などを加味して色々とシミュレーションしてみました。

ありがとうございます。かなり色々と計算されているんですね。
金利の引き下げについては審査をして、どれだけ下がるか決まります。また、当行では金利の引き下げ以外にも、当行借り換えということもできます。

はっち
はっち

当行借り換えなんてできるんですか!?

例えば金利引き下げで希望であっても、お望みの金利にに届かなかった場合、一度全額返済して頂き、当行で再び借り換えるという手順になります。その場合でも審査は必要ですが、店頭で表示されている金利に近くなるとは思います。

はっち
はっち

その場合、抵当権などはそのままで行けるのでしょうか?司法書士手数料や保証料はどうなりますか?

一度返済頂き、抵当権も抹消、再設定となりますので、他行で借り換えた場合と同様に手数料がかかります。

また、全額返済手数料、保証料の再設定、などの手数料もかかってきます。団信についても加入し直して頂くことになります。

はっち
はっち

それは銀行さんとしては面倒なだけですよね。司法書士さんはすごく喜びそうですが。。。

はは・・・そうですね。

はっち
はっち

金利引き下げの場合、手数料などはかかりますでしょうか?

金利引き下げについては54,000円の手数料がかかります。ただ、当行で審査した結果に納得頂き申し込みされる際に必要になります。

はっち
はっち

金利の引き下げの見込みとしては、現在の店頭金利(引き下げ後)程度まで下がると見て大丈夫でしょうか?

その辺りは審査で決まりますので、現状ではなんとも言えません。

はっち
はっち

では、希望金利まで下がらなかった場合は、当行借り換えも検討させて頂きたいと思います。その時は店頭金利(引き下げ後)まで下がると見ていいですか?

審査が通れば大丈夫です。

はっち
はっち

素人考えではあるのですが、住宅ローンを借り入れたときよりも、借り入れ額も減り、収入も増え、返済も滞っていません。この店頭で表示されている金利で借りるに当たり、何か問題がありそうでしょうか?

すみません、審査してみないとわかりません。落ちることもあると思います。

はっち
はっち

当行借り換えをする場合、再度必要な書類など用意する必要がありますでしょうか?

当行での借り換えでも住宅ローンを借り入れた時と同様な書類が必要になります。連帯保証人、担保提供者などの設定があれば、その方にも記載していただく必要があります。

金利の引き下げであれば、そのような書類を記載いただくこともありません。

はっち
はっち

ありがとうございます。ただ、どちらにしろ金利については審査しないことには分からないということであれば、まず手続きの少ない金利引き下げで審査をお願いしたいと思います。

ではこちらの書類に。。。

はっち
はっち

参考なんですが、審査にはどれぐらいの時間がかかりますか?

大抵1~2週間ぐらいになると思います。

 

内容だけかいつまんでしまうとこれぐらいになってしまいますが、実際には1時間ぐらい喋っていました^^;

事前に色々なケース、検討している銀行毎でシミュレーションしておいた試算表は、参考にしたいので。。。と言うことでお渡ししました。

他行の金利や手数料などを調べるための裏付けとするのかもしれませんね。

また、その試算を元にメリットを他行とイコールにできるぐらい金利を下げてくれれば、という期待も込めています(´ε` )

銀行さんとしては住宅ローン以外の商品も売りたいが。。。

ただ、打ち合わせさせていただいた1時間の中には、投資信託は~医療保険は~イデコは~など、多少営業めいたこともありました。

住宅ローンの利息分以上に稼げなければ、今やる意味なくないですか?

医療保険は会社の方で団体割引がありますが・・・。

イデコは既に加入済なんです。

などでお断りさせて頂きました。

途中で見込みありそうとかチラつかせたほうが、金利が下がるかな?なんて思いましたが、無駄に労力使わせるだけになりそうですしね。

こんな感じのやり取りをして銀行さんを後にしましたが、どうなるでしょうか。

半月後、銀行さんから金利引き下げの返事がありました。

相談の結果、とりあえず借り換えでなく、金利引き下げでお願いしていたところ。

変動金利で0.875%(団信0.1%含む)でどうでしょうか?

とのこと。

 

0.875%・・・やはり嫌らしいところで設定してきました。

10年固定1.25%→変動金利0.875%へ金利引き下げ提案(2018年11月)
月々2,000円程度の支払の減になる予定です。
(※訂正 なぜか20,000万円支払い減になると間違えて記載していました。2億円減です。たからくじです。そんなわけありません。)

 

金利引き下げ成功!・・・と言えそうですが、当銀行で表示されている変動金利は0.625%です。(ちなみに10年固定は0.65か0.75%)

店頭で表示されている金利との差は0.25%ではありますが、そのうちの0.1%は団信にがん保険を追加している分ですので、実際には0.15%の差ということになります。

固定金利から変動金利になっている理由は、他行との比較の中で安い変動金利で試算を出していたことが原因のようです。

借り換え後の変動金利はリスクが低い?

住宅ローン借り換えの落とし穴。金利だけじゃない、意外なところに大きなデメリット。
住宅ローンの金利はどんどん下がってきて、そろそろ限界ではないのか?と思うぐらい下がってきました。 以前に借りた金利よりも0.3%以上差がある場合は一度検討したほうが良い、という情報から、借り換えの検討を行ってみました。 大きなメリットが出そうな住宅ローンの借り換えを深く掘り下げていきたいと思います。

 

この結果を受けて、実際に他行で借り換えるか、それとも、金利引き下げ条件を呑むか、という判断になるのですが、、、

どうやら銀行さんも色々と計算して引き下げ金利を決めている様子。

もうはっきりと。

検討されている他行で借り換えを実施した場合に必要な手数料を加味した金利になっていますので、メリットはほとんど変わらないと思いますよ。

と言っていました。

言い換えれば。

手間がかかるだけなんだから、借り換えなんてせずに金利引き下げ条件で呑んだほうがお互いに楽なんじゃないですかねぇ。

ということのようです(悪w)

 

一応、自分で再計算してみた結果、おおよそ同様の結果となりましたので、手間のかかる借り換えよりも、金利引き下げでお願いすることになりました。

金利引き下げにかかった手数料

契約変更手数料が 54,000円

印紙代 400円

計 54,400円 が必要になりました。

変動金利になるにあたって、念の為、急激に金利が上昇したシミュレーションもしてみましたが、今借りている金利の1.25%で10年固定で借りている場合よりも、手数料込みでも数十万円安くなる予定でしたので、これで行こうということになりました。

住宅ローン金利引き下げのまとめ

金利引き下げには色々と計算するだけで、特に何か元手が必要というわけではありません。

とにかく引き下げてもらえるように金利の計算や、他行で借り換えた場合のシミュレーションなどをしておけば、大抵の場合大丈夫そうです。

もし、ダメなときは素直に借り換えをすればいいですからね。

黙っていても損をするだけなら、勇気を出してダメ元でもチャレンジしてみるのもありかなと思います。

トータルメリット数十万円はちょっとやそっとじゃ捻出できません。

変動になったことで金利の動向には注視していく必要がありますが、これもまた、無関心にならないために大事かもしれません。

また返済に向けて色々と計画を練っていきたいなと思います^^

それでは(*^^*)

 

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