3年後のWEB内覧会 ハニカムシェードの夏冬の使い勝手と電動化のすすめ

ハニカムシェード 構造

 

こんにちは、はっちです^^♪

今回は、高気密高断熱を支えるハニカムシェードを3年使ってきての使用感、劣化具合などをについて見ていきたいと思います。

一条工務店ではQ値向上のためにすべての窓に取り付けられますが、実際にはどうなんでしょうか。効果が実感できるのか?カーテンの代わりになるのか?めんどくさくないの?

などなど気になっていることを紹介したいと思います。

 

ハニカムシェードとは?

ハニカムシェードはブラインドのように上げ下げできるシェードなのですが、断熱性能を上げるための構造になっており、見た目はこんな感じのものです。

 

ハニカムシェード

 

窓枠の上部に取り付けられており、シャッターのようにおろして日差しを遮ることが出来ます。

素材は布のような物で出来ており、薄く見えますが、かなり丈夫な素材でできています。

 

ハニカムシェード

 

厚みはほぼ4.5cm。

下側から見るとこのようになっており、窓と部屋との間に空気の層を作ることで、断熱性能を向上させています。

 

ハニカムシェード 構造

 

レールを外して横から見るとこのようになっており、空気層をさらに二重で作ることによって断熱性能を上げています。

今はレースのハニカムシェードや遮光性の高いハニカムシェードも選択できるようですね。

それぞれ用途によって使い所を分けることができます。

ハニカムシェードは夏と冬で使い方が違う。

夏場のハニカムシェードの使い方

夏場のハニカムシェードは外から日差しを防ぐ目的もありますが、一番は外の熱を中に伝えないこと、中の冷気を外に伝えないことです。

ハニカムシェードの断熱層で外と中を切り分けます。

トリプルガラスで断熱は大丈夫じゃないの?

トリプルガラスもその3枚のガラスの層の間に空間を作り、熱を伝えないようにしていますが、それでも外壁などに比べると、窓ガラスは熱を伝えやすい部分になります。

特に夏場は窓から伝わってくる外気温よりも、窓から入ってくる日射を遮ることが大事になってきます。

夏と冬の温度差の違い

夏場はクーラーをつけてかなり涼しい感じがしていますが、実際のところ、外気温との差はそれほどでもなかったりします。

外気温32℃の時でも、室内の温度を26℃にすれば快適ですが、その差は6℃です。

一方、冬場は外気温が0℃まで下がっていても、室内は20℃以上にしたいところですが、

そうなるとその温度差は20℃。

窓から伝わってくる熱の大きさの違いがわかります。

 

ただ、南側は日射による熱エネルギーが窓から入ってきますので、それを遮るためにもハニカムシェードは必要かなと思います。

 

ですので、我が家では基本的にはハニカムシェードは閉めてあることが多いです。

夏場のハニカムシェードのデメリット

このハニカムシェードですが、その断熱性能は良いのですが、反面デメリットもあります。

 

 

とても開放的な空間なのですが、

 

吹き抜け ハニカム

 

せっかく開放的な空間がちょっとさみしいです。

 

夏場は外気の熱と太陽光を室内に伝えたくないため昼間は閉めておいたほうが良いのですが、やっぱり昼間から締め切ってしまっているのはなんだかもったいない気がします。

先程の温度差の説明のように、外気温との差はそれほどでもないため、冬場ほどハニカムシェードの断熱効果は感じられません。

ですので、あまり使わない部屋は閉めっぱなしにして、よく使う部屋は朝晩で開け閉めするようにしています。

ハニカムシェードの耐久性

そうなると気になるのが、ハニカムシェードの耐久性です。

良くあるブラインドと違い、窓が広くなると結構な重量になるため、開け閉めには結構な負荷がかかっていると思います。

シェードの部分はかなり丈夫

ハニカムシェード 構造

 

一見弱そうなこの多重折込構造になているシェード部分ですが、3年間で一度も破れたりしたことはありません。

そもそもかなり丈夫な素材でできており、人が触ったり、子供がばりばりしたぐらいでは破れません。当初は障子のようなイメージでしたが、段違いに耐久性が高いです。

意図的にカッターナイフで破ろうとしない限り簡単に破れ無さそうです。

今までレールに引っかかってかなりの負荷がこの布部分にかかったこともありましたが、敗れたりはしませんでした。

 

ハニカムシェード 紐

 

ハニカムシェードを上昇下降させる紐はこのようになっており、結構な力で上げ下げするのですが、現状のところほつれなどはありません。そのあたりはしっかり考えられているかなと思います。

欲を言えば、もう少し紐が太いほうが力が入れやすいかなと思います。

特に大きなハニカムシェードはかなりの力を必要としますので、そういうところだけでも力をいれやすい、もしくは代替の手段が欲しいところです。

 

その代替手段の一つとして、電動のハニカムシェードがあります。

電動ハニカムシェードを採用したほうが良い場所

電動ハニカムシェードは一箇所当たり1万円とそこそこ高額です。

全部の場所に電動ハニカムシェードを採用できればいいのですが、ある程度節約するためには取捨選択する必要があります。3年暮らしてみて、やはりここは電動にしておけば良かったな、と思う場所を紹介したいと思います。

・吹き抜けの窓など、手の届かない場所のハニカムシェード

 

 

我が家でも吹き抜けの3連窓に電動ハニカムシェードを採用していますが、もし採用していなければ、1階部分まで下がる昇降用の紐が垂れ下がってきます。

手の届かない場所なのでホコリが溜まっても中々掃除しにくい場所でもありますし、風でぶらぶらするのも気になるかもしれません。

それを避けるために電動ハニカムシェードを採用しました。

3連窓だと3万円(汗)

ちなみに電動化はハニカムシェードの大きさによりません。一箇所当たりの金額です。

でもそれだけの価格のメリットはあったかなと思います。

・大きなハニカムシェード

おおよそ大きさ270cmの窓のハニカムシェードはそのサイズも同様な大きさのものになります。

 

大名ハニカム

(何気無くぶら下がっている、てるてる坊主が怖い(汗))

これを昇降されるのもかなりの力が必要になりますし、実際に昇降させる紐も今のところ大丈夫ですが、将来的にはどうなるかわかりません。

このようなところは電動ハニカムシェードを採用することで開閉にかかるストレスが減ります。

我が家はリビングで3マス分のハニカムシェードを採用していますが、電動にすれば良かったなと思います。

お客さんが来た時に動かすと、おぉーっとなりますし(苦笑)

・よく開閉するハニカムシェード

大きなハニカムシェードほどではないにしても開閉回数が多くなればその分負荷もかかります。

先程のように、昼間の開放感を得たい場所は、昼開けて、夜は閉めておく。(居間やキッチンなど)

また、昼の日差しを遮り、夜は風通しを良くして開けておく。(夜しか使わない寝室、書斎など)

毎日開け閉めする手間もボタンひとつで可能ですので楽ちんです。

電動ハニカムシェードのリモコン

電動ハニカムシェードのリモコンはそれぞれアドレスが振ってあり、3連窓でも1枚だけで開閉することも、まとめて開閉することも可能です。

 

ハニカムシェード リモコン

 

自動ストップの機能も付いていますので、ボタンをずっと押している必要もありません。

今はもしかしたらもっとかっこよくなっているかもしれませんね。

冬場のハニカムシェードの使い方

冬場は夏場と違い、昼間は外の太陽光を取り込み、夜は窓から伝わる冷気を遮断するような使い方をします。

こちらも、あまり使わない部屋はずっと閉めっぱなしです。

ただ、冬場は結露の問題も生じます。

 

結露

 

ハニカムシェードはガラスと違い、湿気を通します。

ハニカムシェードとガラスの間、また、外との温度差が大きくなることで、部屋内の水分がハニカムシェードを通して窓ガラスに近づき、結露しやすい状況になってしまいます。

 

結露は、外と中の温度差によって起きてしまいます。

ハニカムシェードを入れた場合、室内とハニカムシェードの外側との断熱性能は上がりますが、ハニカムシェードとガラスとの間は、いかに断熱性能の高いLow-eトリプルガラスでも冷気を伝えてしまいます。

そのため、ハニカムシェードを通して外側に出た湿気が、温度差によって結露となってマドガラスに水滴を付ける結果になってしまいます。

 

結露が起きれば、カビも発生しやすくなり、見た目にもよくありません。

 

そのため、ハニカムシェードの下数cmを開けておくことで、ハニカムシェードと窓ガラスの間の空気層との温度差を少なくすることで結露を起きにくくすることが推奨されていますが・・・

 

 

ハニカムシェードの意味を考えると、もったいない気がしてしまいます。

 

ハニカムシェード 隙間

 

ただ、現状ではこの結露に対する有効な対策は無いように感じます。

何かあればいいんですけどね。

ハニカムシェードがあればカーテンはいらない?

ハニカムシェードが標準でついているからカーテンはいらないかと言われると、個人的な思いとしては、必要なところもあれば、そうでないところもある。という曖昧な答えになってしまいます。

ハニカムシェードがあるため、視線は遮られます。ですので、ドレープのカテーンを省いて、レースのカーテンのみにする場所もありましたし、あまり使わない部屋については、ハニカムシェードをずっと閉めておくことでカーテンの代わりにしたところもあります。

ただ、カーテンの便利さは、その開閉のお手軽さだと思います。

シャッと開いて、外の様子を確かめる、日差しを入れる。そのお手軽さがすごく便利なのですが、ハニカムシェードの場合力を込めて紐を引くという動作は、カーテンのお手軽さと比較するとストレスです。

カーテンのように開閉を繰り返すことはかなり大変なので、そういう場所(居住スペース)にはカーテンを取り付けることをお薦めします。

子供が良く外す(汗)

このハニカムシェードは素材が軽い布のようなもので出来ているため、手で押すとすぐに押し込まれてしまいます。

 

ハニカムシェード 外れ

 

大人はやらないようにできるのですが、小さい子供は、何気なく体重をかけてしまうと、すぐにこんな状態になってしまいます。

この状態でハニカムシェードを上げ下げもできますが、変な風に折れ曲がってしまうこともあり、あまりシェードによくありません。

直すのは簡単なのですが、ちょっと面倒ですね。

あまり小さい子供が触りそうな勝手口などは少し上げておいたほうが良い時もあります。

(冬場はそうもいってられませんが)

最後に

こんな感じで二年後のWEB内覧会「ハニカムシェード」編です。

当初はそれほど効果があるの?と思っていましたが、実際に冬場にハニカムシェードを少し上げてみると、外からの冷気が入って来るのがわかります。

夏には昼間使わない書斎などは、閉めておくことで熱の上昇を抑えることも出来ます。

断熱性能を上げるためのハニカムシェードは、Q値を向上させるという目的を達するために必要なもので、実生活においては後回しになりかねないものでもあります。

せっかくの設備なので、敢えて使用して、省エネ意識を高めるためにも有効だと思います。

現状では特に何も問題なく作動してくれているハニカムシェードですが、かなりの断熱性能を持ってくれていますので、この先もずっと活躍してほしいです。

コメント

  1. ポケちゃん より:

    こんにちは、ポケちゃんと申します。ハニカムの使い勝手はブログに書かれているのと全く同感です。ただ機能的な不具合に関して不安があります。うちは新築して2年半経過しましたが初めて故障したのがお勝手口に付けている細長タイプのハニカム。中央付近で突然動かなくなり外してみたら、巻き上げ部品が3箇所あって真ん中のものが絡みついていました。2年以内だったので監督さんに連絡し無償交換しました。2回目が和室にある1間間口のハニカムで電動タイプのもの。こちらも同様の不具合現象で外すと4箇所あるうちの1箇所が絡みつき。監督さんがこの部分だけ取り外して3か所で動いていますがバランスが悪いようで異音しながら動いており近々また故障しそうな気配濃厚。ここは2年2か月程経過していたので保障範囲外。遮光タイプなので交換費用は2~3万円くらいとのことですが全く汚れも噛みこみもしてないシェードなのに巻き上げ部の故障ですべて一括で交換なんて、そんなにうちは裕福じゃないよと監督さんに文句言っています。せめて巻き上げ部のみ部分交換できないか設変しなさいとも伝えました。うちだけなのかな~こんなに壊れるのは?

    • はっち はっち より:

      ぽけちゃん様

      コメントありがうございます^^
      巻き上げに関して、絡んでしまう例は結構見かけます。
      我が家ではまだその例が無いのですが、いつ起こるかと、少し扱いに気をつけようと思っています。

      まだ2年以内であれば保証で、というのもそうなのですが、2年で起きてしまうというのは心配ですね。

      もしご存知だったら申し訳ありませんが、ブログ村の閑古鳥さんのサイトで、
      巻き上げ機の絡まりについて、何か参考になればと思います。
      https://www.ismart-blog.com/comfortable19/

      少々心配なのが、手の届かない箇所のハニカムシェードが故障してしまった時はどうしようかなと思います。
      家の中で足場を組んで・・・ということになるようだったら、修繕費用も馬鹿になら無さそうです。