吹き抜けはエアコンに不利?高気密高断熱のメリットデメリット

吹抜

 

こんにちは、はっちです^^;

吹き抜けってとても開放感があるので、家の中では贅沢な作りです。

家に入った時に広がる玄関吹き抜けの開放感。

リビングでくつろいで、上を見上げた時の開放感。

オープンステアにすることで浮かぶような開放感。

色々とありますが、それに対して様々な方面から「吹き抜けは止めた方がいい。」

という意見もいただいていました。

吹き抜けのメリットやデメリットを知った上で選択することが大事かなと思います。

 

吹き抜けを作るメリットデメリット

我が家には8畳分の広さの吹き抜けがあります。

家に対して結構な大きさなので、吹き抜けのメリットデメリットは多分に感じることができます。

吹き抜けのメリット

1,開放感

やはり一番大きいのは”開放感”

家の中でありながら、天井が高いので、かなりの空間の広がりを感じます。

部屋が狭くても上下に広がりを持たせることで、広く感じることができます。

吹き抜け用の照明もあったりするので、その空間の広がりを照らし、奥行きを感じられるようにできます。

時々寝転がって上を見上げるのは気持ちいいです。

 

吹抜

 

2,部屋に光が取り入れやすくなる

吹き抜けは上下に空間を取れるため、1F部分だけでなく、2階部分にも窓を取り付ければ採光の面で、とても明るい部屋になります。

ただ、その分太陽光による熱負荷も増加してしまいますので、直射日光を遮ることができるような物が必要と思うことがあるかもしれません。

 

吹抜 窓

 

3,吹き抜け階段など設置が可能

開放感のあるオープンステアなどが設置できるので、デザイン的に良い空間になります。

吹抜 階段

 

吹き抜けのデメリット

1,夏は暑く、冬は寒い。

吹き抜けのデメリットとして一番多く聞こえてきたのが。

「吹き抜けは寒い」ということでした。上から冷気が落ちてくるし、せっかく暖房で暖めても、温かい空気は上に行くので上下に広い吹抜けは暖房が効きにくいから止めたほうが良い。

また、夏は1階部分の暖められた空気が2階に集中しやすくなり、2階部分がかなり熱くなります。

2,メンテナンスが大変

吹き抜けはその開放感を高めるために窓をつけることが多いですが、この窓の掃除などが大変です。

また吹き抜けに取り付けられている照明器具の交換や、貼られているクロスを張替えするのに足場が必要になったりと、ちょっとのことでも費用が発生します。

メンテナンスにかかる費用も手間もかかります。

 

窓掃除 高圧洗浄機

3,音が筒抜け

話し声、テレビの音、色々な生活音は遮られるものが殆どないため、吹き抜けを通じて音が伝わりやすくなります。逆に言えば、家族の雰囲気が伝わりやすいというメリットもあります。

 

吹き抜けを支える高気密高断熱と床暖房

吹き抜けの一番のメリットは開放感という精神的なメリットなのですが、その反面物理的なデメリットが多くなってしまいます。感情の考え方は人それぞれですが、一条工務店で建築される方はどちらかと言うと物理的なメリットを優先されるのかな?なんて思ったりしています^^;

ただ、それを超えても、吹抜っていいな、と思うことがあります。その大きなデメリットの一つである”冬に寒い”というのは、高気密高断熱住宅と、床暖房によって解消できているからかもしれません。

冬は下から暖める床暖房と高気密高断熱

1階側が温まりにくい吹き抜けは、下から温める床暖房によって暖められ、窓や壁から入ってくる冷気は高気密高断熱である程度防ぐことが出来ます。

 

実際に吹き抜けのある家で過ごしてみて、まだ寒さが厳しくない時期は1階のみ床暖房を点けることで家全体が温まります。さすがに冬が厳しくなる12月、1月ぐらいになると2階もつけてしまいますが^^;

 

夏は灼熱の2階対策にサーキュレータ

また一方で夏の暑さに対する対処法はちょっと変わったものになります。

夏は冷房をつけた時の冷たい空気は下に溜まりやすく、一方で窓からの熱負荷で暖められた空気は吹き抜けを通じて2階に集まりやすくなります。

外気温が30度ぐらいの時に、1階が冷房をつけて27度設定にしているにも関わらず、吹抜に面した2階の部屋は常に32~3℃を推移していました。

思っていた以上に1階の冷気が2階に行きません。

まるで見えない壁でも有るかのように、2階へ上がる階段の途中から暑くなります。

高気密高断熱住宅で全館冷房をしようとする場合は、2階に能力の高い冷房器具が設置されることが必須になりそうですね。

もしくはサーキュレータなどで空気をかき混ぜても実現できるかもしれません。

 

我が家では吹き抜けの下にサーキュレータを付けて2階に冷気を送ることで、2階の部屋の温度を大体30℃ぐらいまで下げることが出来ました。

どんなサーキュレータがいい?

サーキュレータは比較的大きめで静音性が高いの物がいいかもしれないですね。ずっと付けているものですし、サーキュレータを1階でONにして、自分は2階。思っている以上に1階部分に騒音が響いているかもしれません。

ちょっとお高いですが、DCモーターで駆動するサーキュレータは静音性も省エネ性も高いです。

 

リフォームで吹抜は増築可能?

吹抜について話をするときに出て来る話として、

「吹抜を埋めて部屋にすることはできるの?」

と言わることがあります。

吹き抜けについてメリットとしてもデメリットとしても挙げませんでしたが、本来であれば2階の居住空間として使えるスペースでしたが、実際に2階部分を使って上下の空間を作り出していますので、感覚としては1階の一部のような感じです。

コレについては吹き抜けの坪単価の算出方法によるのですが、自分が建築してもらった一条工務店では吹き抜けの面積は坪単価の1/2の価格になるということで、総建築費を抑えることにもなりました。

吹抜は床が無いため、固定資産税計算のベースとなる建床面積が家の大きさに対して少なくなるため税金が安くなります。ただ、逆に、固定資産税の計算では、吹き抜けがあると少し高くなる方向に補正がかかってしまいます。

どちらが大きいのか?ということですが、家の床面積は多くの固定資産税の算出に影響してきますが、吹抜の補正は壁関係の計算にしか影響しないので、やはり家の大きさに対して固定資産税は少しながら安くなるのかなと思います。

 

吹き抜けは後から部屋にできる?

将来、家族が増えて家が狭くなってきたらもしかしたら部屋を増やす必要があるかもしれません。吹き抜けはそんな時に一番最初にやり玉に上がる場所なのかなと思いますが、実際に増築できるのかと言われると、できるそうです。

大掛かりなリフォームになるとは思いますが、新たに床を組んで、クロスを貼って、扉をつけて、とそれほど大きくお金はかから無さそうです。

ツーバイフォーの家の場合、増築など難しそうな気がしますが、実際に建築中はこの吹き抜けに床が貼ってありましたので、こんな感じかなと思っていたりします。

 

上の写真の床は建築中の吹抜の写真です。今は床はありません。

 

この吹き抜けを下から見た写真です。

案外しっかりした木材で組まれています。

出っ張りや組み合わせが少ないツーバイフォーの建築でも、色々な方法がありそうです

 

吹き抜けはやはり開放的な空間として非常に魅力的ですが、生活するというだけであれば必要性はあまりないのかなと思います。

ただ、気持ちの面でとてもあると嬉しい空間でもあります。

吹き抜けを設計される場合は、メリットデメリットをしっかりと考えて、我慢できるところ、対策でできるところなどをしっかりと検討しておくといいのかなと思います。

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それでは(*^^*)

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